平成23年度 静岡県教育長賞(個人の部)

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題「臨中務集」
浜松学芸高等学校2年 竹下 友崇

 作品を仕上げるに当たり、鑑賞する人の心を魅了するようなものを作り上げたいと思い、日々筆を手にしました。全体の調子を整えるため、行頭・行脚を揃えることはもちろん、筆の抑揚や、まるで見えない壁にぶつかって跳ね返されたかのような鋭い切り返しなどに苦悩しながらも中務集特有の切り込んでいく入筆やリズム感を意識しました。この賞をいただいた重みを感じながら、さらに自らの書を磨いていきたいと思っています。
平成23年度 静岡県高等学校文化連盟会長賞(個人の部)

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題「臨曹全碑 」
浜松学芸高等学校2年 武内 すず

 この曹全碑の臨書は縦8尺、横3尺の大きさの紙に800文字が書いてあります。仕上げる作品像をイメージする中で一文字一文字の墨量や波磔の伸びやかさ、字間の美しさ、全体の統一感が重要と考えました。作品締め切り日まで納得のいく作品が出来ないどころか得意な文字と不得意な文字との違いがはっきりしてしまったり、途中で文字を飛ばしてしまったり、何度も書き直した末に書き上げたものが今回の作品です。限られた時間の中で現状よりも常に上を目指して書と向き合いました。

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題「顔」
桐陽高等学校1年 西山  穏

 人には色々な表情がある。そこには、その時、その時の心の内側が出てくる。それが顔だと思う。そしてそこには人間臭さがある。だから、どの表情(=顔)も好きだ。それを詩にしてみました。書作する上で、顔の字をどのように変化させるかを一番考えました。友人に顔の字を書いてもらい参考にしてみました。どの顔の字にも表情がありました。構成的には白を多くし、明るさを出すとともに、白に負けない黒の意識を持つとともに、潤渇や線の変化を部分的に練習し、全体としてどう組み合わせていくのか効果的かを考え草稿をつくり、作品化してみました。まだまだ未熟な作品ですが、これからも精進していきたいと思います。

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題「倣書王鐸詩三種」
浜松北高等学校2年 山脇  謙

 今回の大会では静岡県高等学校文化連盟会長賞という栄えある賞を頂戴し、大変喜ばしく思います。作品制作に当たっては、顧問の中村照先生のお力添えの賜と厚く御礼申し上げます。また平生、的確な助言を下さる先輩方、ともに書に対向する同輩、またよい刺激を与えてくれる後輩に感謝します。また私を応援し支えてくれる家族に感謝し、この受賞は私単独のものでないと心底思い、今後も練習を重ねていきたく思います。
平成23年度 静岡県高等学校文化連盟書道専門部会長賞(個人の部)

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題「臨薦季直表」
沼津西高等学校2年 朝井出桃子

 この古典の持つ、豊かな線質やのびやかで大らかな結体、古風な世界観に一目惚れをしたのが始まりでした。それからは、全臨を何度も重ね、途中で呼吸が途切れないよう一度に集中して書きました。細部の忠実さに気を取られて全体感を失わないよう特に注意を払いました。この制作ではじっくりと時間をかけ、充実した学習ができたと感じております。この賞を大きな励みとし、全国大会でも胸を張って参加したいと考えております。

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題「臨木簡」
沼津市立沼津高等学校2年 高谷 優花

 この度、県高文連書道専門部会長賞をいただき大変嬉しく光栄に思っています。初めは3尺×8尺の紙に使い慣れない筆で書くことに戸惑い、木簡らしい線をなかなか出すことが出来ませんでした。特に「年」の縦画のかすれなどは私にとって難しく苦労しましたが先生や他の部員の支えが励みとなり、作品を書き上げることが出来ました。ありがとうございました。

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題「臨楽毅論」
三島北高等学校2年 小河 聡美

 私は光明皇后の「楽毅論」を臨書しました。今まで多字数の臨書作品を書いた事がなかったので、初めは書き終えることが出来るかとても心配でしたが、書けば書くほど「楽毅論」の魅力に引き込まれていきました。
 文字の太細を意識しながら、力強さを表現するのに、苦労しました。思ったように書けない部分もありましたが、書き上げた時の成就感と受賞の知らせを聞いた時の喜びは、今でも忘れることができません。

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題「春望」
浜北西高等学校2年 坪井 日和

 私は、杜甫の「春望」を開通褒斜道のような雰囲気で書きました。この作品を仕上げるために、作品に立体感が出るように工夫しました。墨の潤滑に変化を出したり、文字の大きさに変化をつけたりし、墨量の多い部分や大きく書いた文字に自然に目が向くように仕上げました。また、文字を隣の文字と絡むように書き、全体的に中心に固めて配置にも工夫を凝らして書きました。一枚の作品を書き上げるのに、時間をかけてじっくりと書きました。
平成23年度 静岡県高等学校文化連盟会長賞(団体の部)

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題「」
浜松北高等学校書道部員による共同作品

 昨年は製作期限に追われ、ほとんどの人が同じ規格で作品を制作したため、今一つもの足りない感じがしていました。その反省を生かし、今年は細部にまでこだわり、構成を熟考しました。個人で書いたものをまとめる過程で思わぬ苦労もありましたが、それぞれが今まで練習してきた成果を発揮し、充実した作品にすることができたと思います。しかし、全体の統一感その他、多くの課題が残っているので来年に向け練習を重ねていきたいです。

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題「」
沼津西高等学校書道部員による共同作品

 この作品の制作にあたり、企画の段階から1・2年総勢15名で何度も話し合いを重ねてきました。自分たちが学ぶ書には、どのような要素があるのか。これを再確認することは今後の作品にも大きく影響を及ぼすであろうと考え、それぞれテーマに責任を持って制作しました。この度、県高文連会長賞という素晴らしい賞をいただき、今後の書作の大きな励みとなりました。今後も一生懸命書を学び、これを通して様々なことを吸収していきたいです。

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題「」
桐陽高等学校書道部員による共同作品

 今年のテーマについては昨年から色々とアイデアを考えていましたが、3月11日の東日本大震災は、私たちにとってショックなことでした。これを記録に残そう、と考えた作品です。
全体として、「がんばろう にっぽん」は全てひらがなをつかい優しさを表現しよう、明るい黄色の背景にしよう、ぽの ゚ は日本を表す赤にしよう、とアイデアが決まり、個人的に思うこと、メッセージを付けよう、ということになり製作にあたりました。
書で、自分たちのメッセージを表現できることは素晴らしいと心から思った作品です。それが何より嬉しい。 例年のように部員総出で裏打ちと表装をしました。協力することの大切さも今回の作品で得ました。充実感・感動そんな思いのある作品です。