平成22年度 静岡県教育長賞(個人の部)

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題「臨本阿弥切」
浜松学芸高等学校2年 長谷 晏里

 本阿弥切は文字が小粒ながらも豊満な字形で、温かみがあり、気品に満ちています。この作品では筆の弾力を駆使した回転するリズムを念頭に置き、さらに書いてある文字群と余白の部分が空間的意味合いをもって響き合い、渾然一体となる世界を目指しました。自分としては一定の達成感はありましたが、思い通りではない部分もあったため、教育長賞の受賞を知った時は驚きと喜びが同時にこみ上げました。さらなる高みを目指して今後も書に取り組んでいきたいと思っています。
平成22年度 静岡県高等学校文化連盟会長賞(個人の部)

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題「臨建中告身帖」
浜松学芸高等学校2年 後藤沙江子

 1年次から顔真卿の書のもつ魅力に引きつけられ、今回三尺八尺という大きさの作品に挑戦しました。この作品を仕上げるために今まで以上の練習量をこなしてきたこともあり、とても思い入れの強い作品です。作品全体に気力を漲らせつつ、下段では繊細さも意識し、指導していただいた先生方、健康面を含めサポートしてくれた家族、応援してくれた周りの人達に感謝しながら書き上げました。県高文連会長賞という評価をいただき、本当にうれしく思っています。

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題「臨鄭長猷造像記」
県立沼津西高等学校校2年 増田 杏那

 私は造像記の力強さ、鋭さが好きで一年生の時から学んでいます。この鄭長猷造像記は、起筆が強く、それでいて力の抜けたような雰囲気を持ち、以前から書いてみたいと思っていた古典でした。線の強さと字形の特徴を捉えることを課題として取り組みましたが、自分としては線が少しゆるくなってしまったように思います。このような素晴らしい賞をいただいたのを励みとして、さらに学んでいきたいと思います。

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題「親仁善隣国之宝也」
県立浜松北高等学校2年 峯田 知美

 私にとって高校での集大成となるこの作品。これまで培った技能を、今できる範囲で最大限に生かし、一字一字の完成度を高めることを意識しました。特に大字の渇筆と小字の配置、バランスに拘りました。共に活動してきた部活の仲間と書道の楽しさや魅力を共有し、互いに高め合える環境があったから、この作品が出来上がったと思っています。
 「隣国と親しくすることが、その国の宝となる」という意味のこの漢詩は、現在の世界各国の外交関係にも通じる先人からのメッセージです。対立する各国間の摩擦がなくなってほしいという願いを、入部当初から取り組んできた隷書に込めました。
平成22年度 静岡県高等学校文化連盟書道専門部会長賞(個人の部)

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題「北清水雄太詞」
桐陽高等学校2年 實石 莉子

 
 2つのブロックに分け、文字の変化をねらってみました。かなりの枚数を書いたのですが、オーストラリアへの留学の準備等でなかなか部活動に参加する時間をとることが難しく、少々焦ってしまったのが現実です。しかし、まさか自分が会長賞というすばらしい賞をいただけるとは思っていなかったので、帰国後、受賞の話を聞いたときはとても嬉しかったです。この受賞を機に今までよりもいっそう部活動に参加し励んでいきたいと思いました。

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題「臨祭姪文稿」
沼津市立沼津高等学校2年 乾  理子

 受賞の報告を先生から伺ったときは信じられませんでした。作品を仕上げるまで練習時間を確保するのが難しく、本当に書き上げることが出来るのか不安になったときもありましたが、先生や仲間の支えのお陰で何とか出品することが出来ました。まだ線に荒さがあり、全国に出品するには拙い作品なので胸を張って全国大会に参加できるようにしっかりと仕上げていきたいと思います。ありがとうございました。

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題「求道」
静岡県富士見高等学校2年 木曽美寿季

 私は初めて金文を素材とした作品「求道」を作りました。それは絵を描いているような気分でとても楽しいものでした。細い線でキリッとした、強く、明るいスケールの大きさの作品をイメージして取り組みました。それで墨はネオカラーと樹脂を混ぜ、紙は鳥の子にして挑戦しました。
作品は少し濁った空間を覚えることに不満が残っています。それは線の鍛錬不足が要因なので、古典臨書をして筆力を高めたいと思っています。

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題「臨嵩山少室石闕銘」
興誠高等学校2年 村松 采美

 このたび静岡県高等学校書道展に出品した作品が、静岡県文化連盟書道専門部会長賞を受賞することができ、たいへんうれしく思います。高校になって隷書・篆書を学び、その書体で何か作品を書きたいという気持ちから、今回の作品への取り組みとなりました。作品は、嵩山少室石闕銘の一節で四十一文字を臨書しました。紙面に三行でまとめるにあたり、それぞれの行のバランスを取るのに大変苦労しました。また、今回の作品の大きさにもあまり取り組んでいなかった私にとって、最後まで気を抜かずに書くという精神面でも非常によい経験となりました。高校三年まで、いやその後も書道にかかわった進路に進みたいと考えています。これまでこの環境をつくってもらえた両親へ感謝すると共に指導してくださった先生方にも感謝し、これからも書を学んでいきたいと思います。
平成22年度 静岡県高等学校文化連盟会長賞(団体の部)

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題「中國書蹟選」
県立沼津西高等学校書道部員による共同作品

 今回私たちは、中国書蹟選というテーマを元に、各自古典を一つ選び、様々な形式でそれぞれが臨書し一つにまとめるという制作をしました。そこで、全体の調和をみんなで話し合いながら決めていきました。このような素晴らしい賞をいただけて、個人作品にはない喜びをみんなで味わうことが出来ました。これからもこの仲間たちと協力し、切磋琢磨しあいながらお互いを高めあっていきたいと思います。


 「作品であるからには受賞そのものよりも、来場者に立ち止まり、鑑賞してもらえるような作品にしよう。そしてその人を元気づけられるような作品にしよう」先生と生徒全員で話し合いを重ねて作り上げた作品です。そのため、受賞したこともとても嬉しかったのですが来場者人気投票で2位になれたことも私たちの中ではビッグニュースでした。ありがとうございました。

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題「賀の歌」
城南静岡高等学校書道部員による共同作品
3年 殿岡 真実、仁科 裕美、中田 理子
2年 青野早也香、望月 美里
1年  櫻井 愛子、佐藤 菜穂、安竹 彩乃、長倉 華菜、牧山 和眞

 一、二、三年の部員が一丸となり、「賀の歌」に挑戦しました。
 色紙短冊をはじめとして、色々な料紙・形式に仮名の持つ特色な構成散らしを出来るだけ表現し、工夫しながら親しめる作品を思いながら書きました。贈って喜ばれる歌を中心に明るく希望に燃えるもの、各各がその立場で目指すものを選びました。「書を贈る」「歌を贈る」「句を贈る」時を思い十人が心を込めて作品に取り組みました。
 私達は、この団体の作品を書くことで改めて先生と部員との環が深まった気がします。団体だから感じられる達成感や部員や先生との絆が生まれた事です。みんなで放課後遅くまで練習をしたり配置・構成を検討する時を過ごしていくうちに、皆の気持ちが高揚していく様子が今でも目に浮かびます。何十回も書きました。その結果、受賞することが出来て全員嬉しく思います。それと共に、これからも、日々練習をつみかさねて、もっともっと上手になるよう励みたいと思います。
ありがとうございました。

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題「夢追人」
県立浜松北高等学校書道部員による共同作品
2年 河合  翼 ほか30名

 浜松北高の団体作品のテーマは「夢」です。
部員の「夢」に対する熱い思いがこもった作品です。
シンプルな構成になっていますが、逆に一人ひとりの日ごろの練習の成果が
引き立つ作品に仕上がったと確信しています。
またいろいろな書体や墨絵なども含まれたバラエティ性に富んだ作品でもあります。
2年生は個人作品もありましたが、
どちらか一方が劣る事なくその集中力は群を抜いていました。 部活動の集大成にふさわしい最高の作品です。